
2012年01月27日更新
メキシコのカルデロン大統領は、欧州債務危機がユーロ圏の崩壊や世界の不安定化につながるのを防ぐため、20カ国・地域(G20)に対し追加の資金協力を訴えた。同大統領は26日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)での演説で、「われわれは欧州に時限爆弾を抱えている。爆発する前に協力して作動を止めなければならない」と語った。
その上で同大統領は、「ファイアウオール(防火壁)」に資金を投入すればするほど、長期的には危機対応のコストが小さくなり、イタリアなどの国が直面する流動性不足が債務返済問題に発展するのを防ぐだろうとの認識を示した。
カルデロン大統領は、国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化により多くの国の参加を要請。IMFは先週、欧州債務危機の悪化から世界を守るため、貸し 出し能力を最大5000億ドル(約38兆7000億円)拡充する方針を明らかにした。現在G20の議長国を務めるメキシコの政策当局はIMFへの協力拡大 を呼び掛けている。
同大統領は「封じ込め戦略の失敗は、ユーロ圏崩壊の可能性だけでなく、他地域でも悲惨な結果を招く経済危機を意味する」と指摘、「大規模」な支援が必
要な支払い能力のない国と共に、「これはG20メンバー全ての責務だ」と語った。さらに、「イタリアを守るために今すぐバズーカ砲を使う必要がある」とも
述べた。